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特集 免疫学的検査の進歩 Ⅰ.免疫不全
組織学的検査—T及びB細胞機能不全による免疫不全症とリンパ組織の変化
著者: 畠山茂1
所属機関: 1東京医科歯科大学・病理
ページ範囲:P.1098 - P.1100
文献購入ページに移動現在,リンパ球は機能的にTとB細胞に分けられ,免疫反応はTとBの二重システムを軸として動いている.中枢リンパ臓器もT細胞には胸腺,B細胞にはFBが対応しており,それらの臓器を出産後に取り除くことによって,後で動物にそれぞれのリンパ球の機能欠落症状をもたらすことができる.FBはもともと鳥類で発見されたもので哺乳類では全くの相同の器官は存在しない.マウスなどでは胎生期には肝が,生後は骨髄組織そのものがFBに相当すると推測されている.
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