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特集 免疫学的検査の進歩 Ⅰ.免疫不全 リンパ球検査
3.培養試験—3)細胞傷害試験
著者: 金田一孝1
所属機関: 1東邦大学免疫学研究室
ページ範囲:P.1119 - P.1123
文献購入ページに移動 リンパ球による細胞傷害活性は細胞性免疫の一つの重要なパラメーターであり,疾患でみると癌免疫,移植拒絶反応,自己免疫疾患などと深くかかわり合っていると言える.したがってリンパ球のこの機能を測定することは病態の解明,治療などからいっても有意義な検査法であると考えられる.細胞傷害活性の測定法には皮膚移植拒絶反応などのin vivoの方法もあるがヒトでは不可能であり,一般にはin vivoでその活性を測定する方法がとられている.
細胞傷害活性を持つリンパ球にはキラーT細胞,An-tibody-dependent cell-mediated cytolysis (ADCC)のエフェクター細胞であるK細胞,Natural killer (NK)細胞が知られている.またマクロファージにも腫瘍細胞などに対する細胞傷害活性が存在し,リンパ球と同様に感染防御,抗腫瘍作用のエフェクター細胞として働いている.しかし各々のキラー細胞がその機能を発現するメカニズムは異なっている(図).
細胞傷害活性を持つリンパ球にはキラーT細胞,An-tibody-dependent cell-mediated cytolysis (ADCC)のエフェクター細胞であるK細胞,Natural killer (NK)細胞が知られている.またマクロファージにも腫瘍細胞などに対する細胞傷害活性が存在し,リンパ球と同様に感染防御,抗腫瘍作用のエフェクター細胞として働いている.しかし各々のキラー細胞がその機能を発現するメカニズムは異なっている(図).
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