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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻11号

1979年11月発行

文献概要

特集 免疫学的検査の進歩 Ⅰ.免疫不全 補体

補体

著者: 稲井真弥1 安田玲子2

所属機関: 1大阪医科大学・病態検査 2石津製薬研究所

ページ範囲:P.1137 - P.1144

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 補体は動物の新鮮な血清中に含まれる20種類以上の蛋白質,すなわち,①補体成分(C1からC9までの9成分のうちC1はC1q,C1r,C1sの三つのsub-componentから成るので蛋白質としては11種類である),②alternative pathwayの因子群,及び③補体系の活性化を制御し,また補体の生物活性を抑制する種々の不活化因子(inactivator)からなる.
 補体はclassical pathway (CP)とalternative path-way (AP)の二つの経路によつて活性化され,種々の生物活性を表すようになる.CPは主として抗原抗体複合物によって補体が活性化されるときの経路で,各成分はC1,C4,C2,C3,C5〜C9の順序で反応する.APはザイモザン,イヌリンなどが補体を活性化する経路で,B,D,プロパージン,C3及びC3bがβ1Hグロブリン及びC3b inactivatorのコントロールを受けて活性化する物質上にC 3bBbを形成し,C3,C5更にC6〜C9までを活性化する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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