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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻11号

1979年11月発行

文献概要

特集 免疫学的検査の進歩 Ⅲ.自己免疫疾患・アレルギー

リウマチ因子

著者: 鈴田達男1

所属機関: 1東京医科大学・血清学

ページ範囲:P.1184 - P.1187

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 慢性関節リウマチ(以下RAと略す)患者の血清中に出現するリウマチ因子は,自己または他種のIgGに対する自己抗体と考えられ,免疫グロブリンクラスではIgMが主体となっているが,IgA,IgGに属するものも存在する1).流血中では図に示すようにIgGと結合して可溶性の複合体を形成していると想像される2).リウマチ因子は,RAの病因を規定する本質的な因子か,または病変の産物であるかについては賛否両論がありまだよく分かっていない.
 リウマチ因子の検出法には多くの方法があるが,その原理は本質的にリウマチ因子が自己または他種のIgGと結合する性質に基づいている点で同一である.反応形式は幾つもあるが,表1に示すように凝集反応の形をとらせるものが多い.これは図に示すようにリウマチ因子の核と結合したIgGの一部が,感作粒子表面IgGの分子と置き代わることにより凝集を示す原理に基づく.IgGを血球,菌体,不活性粒子に結合させるやり方によって,抗原抗体反応を利用したimmune sensitized systemと,受身に感作する方法non-immune sensiti-zed systemとに区別することができる3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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