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文献概要
特集 免疫学的検査の進歩 Ⅲ.自己免疫疾患・アレルギー
核物質
著者: 大藤真1 宮脇昌二1
所属機関: 1岡山大学・第3内科
ページ範囲:P.1188 - P.1191
文献購入ページに移動 細胞内の各種の核物質を抗原とする抗体は抗核抗体(antinuclear antibody;ANA)と総称され,自己抗体の代表的なものである.核物質には多くの成分が存在するが,ANAは単一の核物質を抗原とする場合と,複合成分を抗原とする場合とがあり,また今なお抗原が未同定のANAも多数存在する.
ANAの検出方法には,寒天内沈降反応,補体結合反応,受身血球凝集反応(PHA),螢光抗体間接法(FAT),ラジオイムノアッセイ(RIA)などが利用されており,FATのように多種のANAを総合的に把握する手技と,PHAやRIAのように単一のANAの検出に適した方法とに分けることができる.ANAの種類は多種多様であるため,その検出に当たってはまず総合的に把握し,次いで個々のANAの識別が試みられるべきである.
ANAの検出方法には,寒天内沈降反応,補体結合反応,受身血球凝集反応(PHA),螢光抗体間接法(FAT),ラジオイムノアッセイ(RIA)などが利用されており,FATのように多種のANAを総合的に把握する手技と,PHAやRIAのように単一のANAの検出に適した方法とに分けることができる.ANAの種類は多種多様であるため,その検出に当たってはまず総合的に把握し,次いで個々のANAの識別が試みられるべきである.
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