文献詳細
文献概要
特集 免疫学的検査の進歩 Ⅲ.自己免疫疾患・アレルギー
血小板
著者: 安永幸二郎1
所属機関: 1滋賀医科大学,検査部
ページ範囲:P.1209 - P.1213
文献購入ページに移動免疫反応には細胞性免疫〔cellular (cell-mediated)immunity〕と,体液性免疫(humoral immunity)の二つの機構がある.細胞性免疫の主役は胸腺由来のT細胞であって,抗原刺激によって活性化されると幼若化して大型の強塩基性芽球細胞,いわゆる免疫芽球(immu-noblast)となり,更に細胞傷害性T細胞球やTメモリー細胞に分化し,仲介物質のリンフォカイン(lympho-kine)を産生する.体液性免疫は骨髄由来のB細胞が担当し,抗原刺激を受けると同様に免疫芽球となり,更に抗体産生細胞(形質細胞)となって免疫グロブリンを産生するが,抗原によってはT細胞との共同作用でこれを行うことがある(図).
掲載誌情報