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文献概要
特集 免疫学的検査の進歩 Ⅲ.自己免疫疾患・アレルギー
顆粒球
著者: 長谷川恒彦1
所属機関: 1札幌中央病院診療部
ページ範囲:P.1214 - P.1218
文献購入ページに移動 顆粒球はリンパ球に比してその性質は非常に異なり,種々の因子に対して不安定であるばかりでなく,貪食作用あるいは粘着性を有し,そのうえヒト末梢血からの分離保存が困難であったため,顆粒球の免疫学的研究への応用が難しかった.
1973年,著者ら1)は純度の高い顆粒球の分離精製法を確立するとともに,顆粒球を標的細胞として用い,dye exclusion法の利点を取り入れ,いわゆるmicrodroplet granulocyte cytotoxicity検査法を開発し,妊婦血清,頻回輸血を受けた患者血清,及び腎移植を受けた患者血清中に抗顆粒球抗体が存在することを報告した.本稿においてはその検査手技を中心に,顆粒球特異抗体及び抗原の免疫学的意義について述べる.
1973年,著者ら1)は純度の高い顆粒球の分離精製法を確立するとともに,顆粒球を標的細胞として用い,dye exclusion法の利点を取り入れ,いわゆるmicrodroplet granulocyte cytotoxicity検査法を開発し,妊婦血清,頻回輸血を受けた患者血清,及び腎移植を受けた患者血清中に抗顆粒球抗体が存在することを報告した.本稿においてはその検査手技を中心に,顆粒球特異抗体及び抗原の免疫学的意義について述べる.
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