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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻11号

1979年11月発行

文献概要

特集 免疫学的検査の進歩 Ⅴ.抗原

食肉(特に生肉)

著者: 春田三佐夫1

所属機関: 1日本大学農獣医学部

ページ範囲:P.1281 - P.1283

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 食肉の肉種鑑別にはグルコース含量,脂肪の特性などを調べる物理・化学的方法があるが,いずれも単独では鑑別の目的を達することができないうらみがある.そのため従来,もっぱら血清学的方法による鑑別試験が行われている.ここで言う血清学的方法とは,あらかじめ作製した種属特異性免疫血清と,検体から抽出した抗原を用いて行う沈降反応であり,種属特異性とは目的とする動物種のみと反応し,他種動物と交差反応を示さないことを言う.しかしこの方法とても決して最終的なものではない.あくまで現時点で一応の評価を受けているものと理解してほしい.特に加熱肉の鑑別は容易でなく,今後関係者のいっそうの努力により,更に精度の高い,良い方法が開発されることを期待しなければならない.ここでは著者の所属する肉種鑑別研究会1)で提案した生肉の鑑別法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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