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特集 免疫学的検査の進歩 Ⅵ.機械
ネフェロメーター 2.レーザーネフェロメーター
著者: 大竹皓子1
所属機関: 1慶応大学病院中央臨床検査部臨床化学
ページ範囲:P.1289 - P.1292
文献購入ページに移動 レーザネフェロメーター(LN)は,光源にHe-Neガスレーザーを利用した新しい光散乱光度計である.日常分析で用いられているLNは,溶液内沈降反応によって生じた沈降物粒子にレーザーを照射し,光散乱強度を測定して抗原物質の濃度を求める装置である.
光散乱法によって溶存物質の濃度を測定する方法は,古くから分析化学の手段として用いられているが,希薄なサスペンジョンを鋭敏に測定できる利点を有する反面,実験条件を厳しく設定しないと分析精度を保証することが難しい方法でもある.ところが,近年のレーザー光学の発展によって光散乱法の幾つかの難点が解消され,日常検査の中にも免疫グロブリンをはじめ血清蛋白の免疫学的定量法としてLNが導入されてきた.周知のようにレーザーは指向性,単色性,高輝度などにおいて光としての優れた特性を有しており,光度計の光源として活用することは,精度の高い分析を可能にするものである.
光散乱法によって溶存物質の濃度を測定する方法は,古くから分析化学の手段として用いられているが,希薄なサスペンジョンを鋭敏に測定できる利点を有する反面,実験条件を厳しく設定しないと分析精度を保証することが難しい方法でもある.ところが,近年のレーザー光学の発展によって光散乱法の幾つかの難点が解消され,日常検査の中にも免疫グロブリンをはじめ血清蛋白の免疫学的定量法としてLNが導入されてきた.周知のようにレーザーは指向性,単色性,高輝度などにおいて光としての優れた特性を有しており,光度計の光源として活用することは,精度の高い分析を可能にするものである.
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