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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻11号

1979年11月発行

文献概要

特集 免疫学的検査の進歩 Ⅵ.機械

セルソーター—FACS(Fluorescence activated cell sorter)

著者: 高橋英則1 奥村康2

所属機関: 1千葉大学免疫研究部 2東京大学血清

ページ範囲:P.1293 - P.1295

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 近年,リンパ球の研究が盛んに行われ研究が進むにつれて,現在ではリンパ球系細胞は単にT細胞,B細胞に分類されるのみならず,その中でも更に小さな細胞群に,その細胞表面の遺伝子表現を利用して細分類される時代が到来した.すなわち現在では細胞膜表面上に表現される種々の遺伝子産物(マーカー)に対する抗体の作製が可能になり,その抗体を利用してそれぞれの細胞群の機能的多様性が明らかにされつつある.
 FACS(Fluorescence activated cell sorter)はこのような研究目的のために,極めて有用な手段を提供しているが,この器械は今から十数年前アメリカ,スタンフォード大学のHerzenberg教授の考案のもとに開発されたもので,多くの工学系科学者を含むプロジェクトチームの長年の努力と米国政府の経済援助により実現した,ある意味では夢のような器械である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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