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特集 免疫学的検査の進歩 Ⅵ.機械
螢光偏光測定器(SCMを含む)
著者: 橋本康男1 高久史麿2
所属機関: 1東京大学第3内科 2自治医科大学・第1内科
ページ範囲:P.1296 - P.1298
文献購入ページに移動 螢光偏光法は物質の分子レベルの動的変化を把握する方法として近年注目されており,特に細胞のある特定の構造に結合する螢光物質を用いて,その螢光物質の螢光偏光度を測定し,間接的に細胞構造の変化を理解する点で,生物学の新しい分野に貢献しつつある.例えば細胞質膜の脂質にDPH (Diphenylhexatrielene)という螢光物質を結合させ,細胞質膜の流動性をみたり,DNA鎖にAnthracycline系の薬剤を結合させ,DNA鎖の構造変化を調べることができる.近年このような技術が臨床医学に応用された例として,抗原抗体反応の螢光偏光法による測定及び,我々が現在進めているリンパ球の活性化現象の螢光偏光法による測定などがある.
まず螢光偏光法の原理について述べ,次いでその測定機器の開発と問題点,次に螢光偏光法によるリンパ球活性化測定法の問題点について述べてみたい.
まず螢光偏光法の原理について述べ,次いでその測定機器の開発と問題点,次に螢光偏光法によるリンパ球活性化測定法の問題点について述べてみたい.
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