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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻11号

1979年11月発行

文献概要

特集 免疫学的検査の進歩 Ⅵ.機械

電子スピン共鳴(ESR)測定器(LSIAを含む)

著者: 桃井宏直1

所属機関: 1東京医科歯科大学・第1内科

ページ範囲:P.1299 - P.1303

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 放射免疫測定法(RIA)はその感度が極めて高いにもかかわらず,放射性廃棄物による汚染が問題となるところから,将来臨床検査の立場から,これに代わる検査法として今日いろいろ新しい試みがなされている.モルヒネの血中濃度の測定に端を発したStanford大学とSynva社の考案したSIA法(spin immunoassay)は1),その感度においてRIA法には及ばなかった.
 しかるにその後,リポソームを用い,その膜表面に脂溶性抗原をまぶし,リポソーム膜内にスピンラベルを封じ込み,そのようにして用意されたリポソーム膜上で補体結合性抗原抗体反応を行わせて膜を破壊し,壊された膜内のスピンラベルの放出に伴うシグナルの線長比から,溶液中の抗体の量を定量する方法が案出された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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