文献詳細
特集 免疫学的検査の進歩
Ⅵ.機械
文献概要
生体の免疫機能の検索法の一つとしてリンパ球の培養法は広く行われている.すなわち,①種々の免疫学的疾患におけるリンパ球のマイトジェンや抗原に対する反応性の解析,②リンパ球混合培養法によるHLA-Dローカスのタイピング,③リンパ球のヘルパー,サプレッサー機能の検定,などの目的に利用される.リンパ球の反応性は従来放射性チミジンの取り込みによる核酸合成や,放射性アミノ酸の取り込みによる蛋白質合成などの方法によって調べられてきた.この方法は,リンパ球のブラスト化を観察することによって反応性を検定することに比し,はるかに信頼性及び再現性に優れ,大最のサンプルの測定を可能にした.
最近では更にこの方法は試験管培養法からマイクロテストプレートを用いてマイクロ化され,少量のサンプルで多くのデータを得ることができるようになった1).このようなマイクロ化が可能になった背景には,マイクロプレートの使用に必須であるセル・ハーベスターによって,ハーベスト操作が半自動化されたことによるところが大きい.セル・ハーベスターの使用によるリンパ球培養のマイクロ化は患者からの採血を最小限にし,培養液などの消耗を少なくするばかりでなく,従来煩雑で時間のかかったハーベスト操作時間が短縮され,簡易化・均一化されるようになった.これらは検査室でのルーチン化にとって重要な条件である.
最近では更にこの方法は試験管培養法からマイクロテストプレートを用いてマイクロ化され,少量のサンプルで多くのデータを得ることができるようになった1).このようなマイクロ化が可能になった背景には,マイクロプレートの使用に必須であるセル・ハーベスターによって,ハーベスト操作が半自動化されたことによるところが大きい.セル・ハーベスターの使用によるリンパ球培養のマイクロ化は患者からの採血を最小限にし,培養液などの消耗を少なくするばかりでなく,従来煩雑で時間のかかったハーベスト操作時間が短縮され,簡易化・均一化されるようになった.これらは検査室でのルーチン化にとって重要な条件である.
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