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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻11号

1979年11月発行

文献概要

特集 免疫学的検査の進歩 Ⅵ.機械

自動血球洗浄装置(Coombs試験を含む)

著者: 内川誠1 遠山博1

所属機関: 1東京大学病院輸血部

ページ範囲:P.1313 - P.1315

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 異種動物(ウサギ)をヒトグロブリンで免疫すると,その血清中にヒトグロブリンに対する抗体(抗ヒトグロブリン)を産生する.グロブリン(抗体や補体)が赤血球膜上に存在(結合)していると,抗ヒトグロブリン血清(クームス血清)はこのグロブリンと特異的に結合し,それらの赤血球は凝集を起こすようになる.1/4,000に希釈されたヒト血清(IgG濃度2μg/ml)の1滴ですら,抗ヒトグロブリン血清の1滴を中和すると言われている.それゆえ抗グロブリン血清を検体に加える前に,赤血球を十分に洗浄しておかなければならない.
 最近,幾つかの異なったタイプの検査用自動血球洗浄装置が市販されているが,これらの装置は,少量の赤血球を自動的に洗浄するため,抗グロブリン試験(Coombs試験)のように何回も赤血球を洗浄する必要のある検査では特に便利である.ここでは現在我々の検査室で使用している米国Dade製の自動血球洗浄装置(CM−7型)について,その原理,使用方法,使用に際しての注意点などについてふれようと思う(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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