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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻12号

1979年11月発行

文献概要

今月の主題 甲状腺 総説

下垂体—甲状腺系ホルモンと臨床的意義

著者: 畔立子1 宮井潔1

所属機関: 1大阪大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.1359 - P.1365

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 下垂体が甲状腺の機能に関与していることは今から1世紀以上も前から知られていた.1921年Smith1)が下垂体前葉に甲状腺刺激ホルモンが存在することを報告して以来,このホルモンをthyroid stimulating hormone,thyrotropin (TSH)と呼ぶようになった.更にTSHの生物学的測定法(bioassay)が開発され,甲状腺ホルモン(thy-roxine;T4や3-5'−3'—l-triiodothyronine;T3)を投与するとTSHは抑制されることが認められた.
 その後種々の研究の結果,Salterは"下垂体—甲状腺系(pituitary-thyroid axis)"という言葉を提唱し,古典的なネガティブフィードバック機構(negative feed back system)の概念が認識されるようになった,1967年Odell2)はラジオイムノアッセイ(radioimmunoassay;RIA)を開発し,これによって血中の微量なTSHの測定が可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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