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研究
アガロースゲル電気泳動法による血清α-コレステロール濃度と糖尿病病態との相関
著者: 天野昌彦1 岩元栄一1 後藤千賀子2 糀谷利明2 杉町定2 生野哲雄3 福永秀行3 馬場茂明3
所属機関: 1加古川市民病院内科 2加古川市民病院臨床検査科 3神戸大学第2内科
ページ範囲:P.1401 - P.1404
文献購入ページに移動冠動脈疾患発生率とHDL-コレステロールとが逆相関するというFramingham Studyの報告以来,HDL-コレステロールと動脈硬化症との関連性が注目され,疫学,病因,治療面での研究が急速に進みつつある.しかし,HDL-コレステロールの測定法には,①超遠沈法,②沈殿法,③電気泳動法などがあり,まだ確立された方法はない.今回我々はアガロースゲルフィルム(Pol-Efilm)を用い,電気泳動法によるHDL-コレステロール(以下α-chol.)の測定を試み,α-chol.の変動が注目される糖尿病患者91名を対象にα-chol.と病態との相関について観察した.
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