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研究
神経芽細胞腫におけるVMAスポットテストの評価
著者: 宮川富三雄1 中田幸之介2 野口輝彦2 橋崎和子3 井上武夫3
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学神経精神科 2聖マリアンナ医科大学第3外科 3聖マリアンナ医科大学泌尿器科
ページ範囲:P.177 - P.180
文献購入ページに移動神経芽細胞腫は交感神経系由来の腫瘍であり,その神経の分布されている臓器ならどの部位からでも発生するが,副腎髄質がその大部分を占めている.
本腫瘍のカテコールアミン(以下CA)代謝の関連性について,1957年Masonら1)が初めて報告し,その後,本腫瘍における一連の尿中CA代謝産物の研究から2,3),functioning neural tumorの概念が確立され,生化学的検査による診断の中でも特にバニリルマンデル酸(以下VMA)の測定が重要とされてきた4).しかしながら病理組織学的にも明らかに神経芽細胞腫と診断された症例において,VMAスポットテスト及びGitlowの半定量法による陽性率は85%とされている5).
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