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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻3号

1979年03月発行

文献概要

今月の主題 DIC カラーグラフ

DICの病理組織

著者: 田中健蔵1

所属機関: 1九州大学病理学教室

ページ範囲:P.216 - P.218

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 DICでは全身の細小血管内に微小血栓が形成される.血栓にはフィブリン血栓(図1),血小板血栓,硝子血栓,球状血栓(図9)などがみられ,時にはやや大きな古典的な白色,赤色,混合血栓がみられることがある.一般に微小血栓がみられるのは腎に最も頻度が高く,以下,皮膚,肺,睾丸,心,副腎,中枢神経,脾,種々の内分泌器の順である.微小血栓形成により臓器の局所循環の障害が起こり腎,心,脳や内分泌臓器に巣状あるいはび漫性壊死がみられる.これにより臓器の機能障害が起こる.
 なお本症候群にみられる出血傾向は先天性あるいは後天性の止血障害の場合と同様である.図10にウサギのエンドトキシンによる全身性Shwartzman反応による肺の出血と腎皮質壊死を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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