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今月の主題 DIC 技術解説
Cold-insoluble globulin
著者: 松田道生1
所属機関: 1自治医科大学・血液研究所止血血栓部門
ページ範囲:P.227 - P.232
文献購入ページに移動 Cold-insoluble globulin (CIG)とは,寒冷環境下に難溶性の血漿グロブリン分画で,最近線維芽細胞など間葉系細胞に由来することが示された.CIGは活性第ⅩⅢ因子の作用を受けて,フィブリンのα鎖との間に架橋形成することから,その生理的意義が小さくないことが推定される.線維芽細胞膜表面にあってはその形態と発育を制御し,ウイルス感染による悪性転換に際して膜表面から消失することから,contact inhibitionにも関与する重要な役割が想定され,近年にわかに脚光を浴びてきた.
CIGは血漿中にかなりの濃度で存在し,第ⅩⅢ因子が活性化される生理的,病的状態下にその濃度が変動することが考えられる.
CIGは血漿中にかなりの濃度で存在し,第ⅩⅢ因子が活性化される生理的,病的状態下にその濃度が変動することが考えられる.
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