文献詳細
文献概要
今月の主題 DIC 技術解説
血小板第4因子測定法
著者: 桜川信男1
所属機関: 1新潟大学・第1内科
ページ範囲:P.233 - P.237
文献購入ページに移動 近年,血小板に含まれる特異蛋白体の研究が進み,従来知られていた本稿のテーマである血小板第4因子(platelet factor 4;pf 4)のほかに,β-グロブリン領域に泳動される分子量35,800の塩基性蛋白であるβ—トロンボグロブリンが発見された1).pf 4は凝固過程やADP,コラゲンやエピネフリンなどで血小板が凝集する際に放出されるもので,血中のヘパリンを中和し2),かつパラコアグレーションを惹起する3).
pf 4にはhigh affinity pf 4とlow affinity pf 4の分子量の異なる2種類があり,low affinity pf 4と上記のβ-トロンボグロブリンとの関係が注目されている4〜5).pf 4は血小板の顆粒(granules)に貯蔵され7),血管内凝固症候群や血栓塞栓症で増加する8〜11).
pf 4にはhigh affinity pf 4とlow affinity pf 4の分子量の異なる2種類があり,low affinity pf 4と上記のβ-トロンボグロブリンとの関係が注目されている4〜5).pf 4は血小板の顆粒(granules)に貯蔵され7),血管内凝固症候群や血栓塞栓症で増加する8〜11).
掲載誌情報