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今月の主題 DIC 総説
急性DICと慢性DIC
著者: 松岡松三12
所属機関: 1新潟大学 2昭和大学
ページ範囲:P.239 - P.245
文献購入ページに移動 DIC (disseminated intravascular coagulation)症候群とは,生体内で何らかの機転によって凝固能を亢進せしめる物質が血管内に侵入するか,血管内に発生して,これが引き金となって凝固能が亢進し,末梢血管に広範に微小血栓が作られ,その結果として凝固異常をはじめとする種々の病態を示す疾患群を総称したものである.本症候群は必ず基礎疾患があってその合併症として発生するもので,急性型と慢性型とがある.
この際の凝固異常の発生には,①第ⅩⅡ因子の活性化による内因性凝固系の活性化によるものと,②組織トロンボプラスチンの遊離による外因性凝固系の活性化によるものとがある.
この際の凝固異常の発生には,①第ⅩⅡ因子の活性化による内因性凝固系の活性化によるものと,②組織トロンボプラスチンの遊離による外因性凝固系の活性化によるものとがある.
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