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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻3号

1979年03月発行

文献概要

検査室の用語事典

超音波検査<基礎編>

著者: 竹原靖明1

所属機関: 1関東中央病院外科

ページ範囲:P.299 - P.299

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18)近距離干渉帯;(Fresnel's)interference zone
 振動子より放射された超音波は,その放射面に近い部分ではほぼ平面波として伝播するため,ビームは振動子の直径とほぼ同じ太さの円筒内をほとんど広がることなく伝播する.振動子面より遠い部分では球面波として伝播するため,ビームはしだいに広がる.この移行部(x1)は振動子の半径(a)と波長(λ)によって定まり,x1=a2/λで表される,このx1からみて振動子面に十分近い部分では,振動子の中央から出た音波と端から出た音波が相互に干渉して,複雑な音場を形成する.この範囲を近距離干渉帯または近距離音場と呼んでいる.x1より十分遠い部分は遠距離音場(Fraunhofer zone)と呼ばれ音場は単純になるが,ビームはしだいに広がり超音波エネルギーは著しく減弱する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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