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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻4号

1979年04月発行

文献概要

研究

アンモニアガス選択性電極を用いた血漿アンモニア自動化定量

著者: 森下芳孝1 中根清司1 高阪彰1

所属機関: 1名古屋大学病院検査部

ページ範囲:P.393 - P.396

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はじめに
 血漿アンモニア測定は肝障害,特に肝性昏睡の指標として緊急性を有する重要な検査である.定量方法には微量拡散法1),イオン交換樹脂法2),直接比色定量法3),酵素法4)など種々の方法が採用されているが,これらの方法はいずれも比色分析あるいは紫外部吸収変化によるものである.
 一方,アンモニアに特異的なアンモニアガス選択性電極を用いる血漿アンモニア定量法も,最近試みられている.この方法はColeman5)によって最初に報告され,その後Proelessら6)は,血液を過塩素酸で処理しその上清を用いる血中アンモニア定量法を報告している.Parkら7)はTechniconのオートアナライザーを使用し,自動化定量を行っている.しかしProelessらの方法では血液3.0ml, Parkらの方法では血漿約4mlが必要であり,臨床検査法として採用するには微量化に欠ける問題がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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