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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻5号

1979年05月発行

文献概要

新しいキットの紹介

精製HBs抗原サブタイプ(adr,adw)に関する市販キット11種の検出感度の比較検討

著者: 吉原なみ子1

所属機関: 1東京大学病院輸血部

ページ範囲:P.505 - P.508

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はじめに
 現在,HBs抗原の検出法には種々の免疫学的方法があり1〜3),多くの製品が市販されている.HBs抗原にはサブタイプが大きく分けて4種類(adr, adw, ayr, ayw)あるが,日本ではadrとadwが約99%,yタイプは1%以下である.九州ではadrが90%以上であり北に行くほどrタイプが少なくなり,秋田では約46%と,地域によって分布が異なっている.市販のHBs抗原検出キットの中にはwタイプの多い外国で開発されたキットがあり,サブタイプの差が我々の日常検査に問題を生じるかどうか,最小検出濃度及び検出感度の違いを検討した.検査には我が国のサブタイプの99%以上を占めるadrとadwの精製抗原(目黒研究所から分与)を用いた.抗原量は分光光度計のOD280nmで測定し吸光度3.0を1mg/mlとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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