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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻5号

1979年05月発行

文献概要

新しいキットの紹介

低濃度IgMラテックス凝集試薬の検討

著者: 杉山武喜子1 福田文男1 渋谷美智子1

所属機関: 1静岡県立こども病院臨床検査科

ページ範囲:P.509 - P.511

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はじめに
 新生児血清中のIgM,IgA量は胎盤の選択的通過性のために,IgGに比較して極めて低値である1,2).しかし子宮内感染及び新生児早期感染があった場合,特にIgMの急激な上昇がみられることが知られている3〜6).重症な新生児感染症には早急な処置が必要となる.しかし,現在IgMの定量はほとんどが一次元免疫拡散法(SRID法)で行われ,正確な値は72時間を必要とし,0〜40mg/dlの低濃度IgMは低濃度用プレートを用いない限り,信頼できる値は求められないのが現状である.この度胎内感染,新生児感染の有無について迅速に結果の得られる低濃度用IgMラテックス凝集試薬(Rapi-Tex IgM, 33mg/dl以上で凝集陽性;ヘキストジャパン)が開発され検討する機会を得たので,その結果及び臨床的考察も併せて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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