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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻6号

1979年06月発行

文献概要

今月の主題 組織検査の進歩 カラーグラフ

腎生検

著者: 荒川正昭1

所属機関: 1川崎医科大学・内科(腎臓部門)

ページ範囲:P.536 - P.538

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 腎生検による腎病変,殊に糸球体病変の診断は,糸球体腎炎(glomerulonephri-tis;GN),ネフローゼ症候群(nephrotic syndrome;NS)の臨床に必須である.診断には光顕,電顕,螢光抗体法が用いられるが,光顕が基本かつ最も重要である.糸球体(glomerulus;Gl)病変は質的ならびに半定量的に評価する.GNはメサンジウム(mesangium;Mes)細胞及び基質の増加と定義されるが,その分布(focal,diffus esegmental,diffuse)と程度(mild,moderate,severe),更に硝子化Glを含む間質反応(parenchymal scarring)が問題となる.また,内皮細胞,基底膜(GBM),Bowman嚢上皮細胞の変化も注意しなければならない.NSではGBMの肥厚の型と分布(minimal change groupかmembranousnephropathyか)が大切で,またMes反応(proliferative GN)も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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