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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻6号

1979年06月発行

文献概要

今月の主題 組織検査の進歩 総説

腎生検とネフロパチー

著者: 小林収1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部

ページ範囲:P.569 - P.575

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 腎生検が一般に行われるようになってから約30年になり,腎臓病学は一大進歩を遂げることになった.針生検法によることが多いので種々の制約,その意義の限度などについても論ぜられているが,これらについては省略し,腎生検による腎疾患の病態の解明,解釈,新病態,問題などについて二,三の概略を述べる,これらは腎生検組織切片が新鮮で経過の追跡が可能な光顕,電顕,更に免疫螢光染色法による成績を総合して得られている.今後生検切片検査法の新しい技術の開発も期待され,新分野も開かれることと推測される.腎生検の最終目的は腎組織像と非観血的検査成績との相関を解明し,検査成績より腎組織変化を窺知しうる方法,例えば尿内諸物質測定法を発見・開発することと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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