icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻6号

1979年06月発行

文献概要

研究

パラフィン包埋材料の走査電顕観察について

著者: 浜崎美景1 福山伊都子1 渡部威1 井上とし子1 岡田雄平1

所属機関: 1松山市民病院病理部

ページ範囲:P.611 - P.613

文献購入ページに移動
はじめに
 日常の病理組織検査の中で,組織標本を光学顕微鏡によって検索している際に,診断確定の目的で,あるいは研究上の興味から,その標本を更に電子顕微鏡的に観察する必要を感じることが少なくない.
 しかしすべての材料を電顕用固定をしておくことは現実的には不可能な現状にあるので,このような場合にパラフィンブロックとなった材料を使用するほかはないケースにしばしば遭遇する.すなわち,いわゆるもどし電顕の方法をとることになるわけであり,透過電顕の場合には既にこの方法が比較的広く日常的に使用されて,像の質についてはかなりの制約はあるものの一定の成果を挙げていることは周知のところで,その方法についての文献1,2)も少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?