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研究
パラフィン包埋材料の走査電顕観察について
著者: 浜崎美景1 福山伊都子1 渡部威1 井上とし子1 岡田雄平1
所属機関: 1松山市民病院病理部
ページ範囲:P.611 - P.613
文献購入ページに移動日常の病理組織検査の中で,組織標本を光学顕微鏡によって検索している際に,診断確定の目的で,あるいは研究上の興味から,その標本を更に電子顕微鏡的に観察する必要を感じることが少なくない.
しかしすべての材料を電顕用固定をしておくことは現実的には不可能な現状にあるので,このような場合にパラフィンブロックとなった材料を使用するほかはないケースにしばしば遭遇する.すなわち,いわゆるもどし電顕の方法をとることになるわけであり,透過電顕の場合には既にこの方法が比較的広く日常的に使用されて,像の質についてはかなりの制約はあるものの一定の成果を挙げていることは周知のところで,その方法についての文献1,2)も少なくない.
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