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臨床化学分析談話会より・69<関東支部>
免疫学的な血中薬物測定法も—生体内薬物濃度の測定
著者: 大竹皓子
所属機関:
ページ範囲:P.618 - P.618
文献購入ページに移動 第219回臨床化学分析談話会(1979.2.20)は東大薬学部講堂において開催された.今回の題は"生体内薬物測定"で,東大医学部の田村善蔵先生に薬物測定の意義,測定方法,投与薬物の生体内での代謝,体液中の薬剤のモニタリングの実例などについて解説していただいた.
まず,生体内薬物濃度測定の意義について触れられ,薬物は生体にとっては異物であり,有効濃度範囲を外れると無効または毒物として有害作用を表すから,体内の標的部位において有効な薬効を期待するためには,薬物の使い方を適正化していかなければならないこと,そのためには薬物治療の監視手段として生体内薬物濃度を測定することが非常に重要であり,従来,医師がさじ加減で行っていた薬物投与を,科学的根拠に基づく投与計画に高めていかなければならないと述べられた.一方,薬物濃度の測定は薬物中毒の解析にも利用でき,その例としてフェノバルビタール中毒とキノホルム中毒の例を示された.
まず,生体内薬物濃度測定の意義について触れられ,薬物は生体にとっては異物であり,有効濃度範囲を外れると無効または毒物として有害作用を表すから,体内の標的部位において有効な薬効を期待するためには,薬物の使い方を適正化していかなければならないこと,そのためには薬物治療の監視手段として生体内薬物濃度を測定することが非常に重要であり,従来,医師がさじ加減で行っていた薬物投与を,科学的根拠に基づく投与計画に高めていかなければならないと述べられた.一方,薬物濃度の測定は薬物中毒の解析にも利用でき,その例としてフェノバルビタール中毒とキノホルム中毒の例を示された.
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