文献詳細
文献概要
今月の主題 細菌性食中毒 カラーグラフ
腸管感染症の下痢便性
著者: 加藤貞治1
所属機関: 1東京都立荏原病院感染症科
ページ範囲:P.760 - P.762
文献購入ページに移動 感染性腸炎の下痢便性は,起炎菌の種類,重症度,経過病日,抗生剤服用の既往により,刻一刻変化する.しかし,患者の既往歴を十分に知り,便性をみるとその起炎菌を逆にある程度までつきとめることもできる.
ここには各症例の比較的重症例,特に近年問題となってきた一つである一過性下痢症(血便の場合がほとんどである)を主体にして掲げる.これは,アンピシリン系抗生剤投与後に起こり,一種の菌交替によると考えられており,Klebsiella oxytocaが純培養状に検出される下痢症である.
ここには各症例の比較的重症例,特に近年問題となってきた一つである一過性下痢症(血便の場合がほとんどである)を主体にして掲げる.これは,アンピシリン系抗生剤投与後に起こり,一種の菌交替によると考えられており,Klebsiella oxytocaが純培養状に検出される下痢症である.
掲載誌情報