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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻9号

1979年09月発行

文献概要

今月の主題 電気泳動の進歩 技術解説

電気泳動によるリポ蛋白—脂質の分別定量法

著者: 浦田武義1 櫻林郁之介2 河合忠2

所属機関: 1日本商事(株)企画課 2自治医科大学・臨床病理

ページ範囲:P.871 - P.880

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 近年リポ蛋白の研究は目覚ましく,特にHDL-コレステロールに関する研究は種々の面から注目を浴びている.しかしリポ蛋白代謝の面から考えると,HDL中のコレステロールばかりでなく,他のリポ蛋白(LDL, VLDL)中のコレステロールも同時に測定することが必要であろう.また脂質の面からみると,各リポ蛋白中のコレステロール以外の脂質,すなわちトリグリセリドやリン脂質についても同様に測定する方法が開発されれば,更にリポ蛋白代謝に関する知見は倍加するに違いない.
 このように電気泳動による各脂質分画法の特徴は,"HDL, VLDL, LDLの全体にわたり各脂質の分布状態の変化を質的に,かつ定量的に俯瞰できる"ことにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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