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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻9号

1979年09月発行

文献概要

研究

抗D抗体検査用赤血球の保存中における抗原性の変動

著者: 松井博範1 石原佑弌1 神保芳郎1 井上裕正1

所属機関: 1愛知県衛生研究所

ページ範囲:P.940 - P.942

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緒言
 血球抗体や血液型などの免疫血液学的検査には試薬として赤血球を必要とするが,これに用いる赤血球は新鮮なものが望ましい.しかしながら保存した赤血球を使用することもあるので,その場合には保存中における赤血球の抗原性の変動を知っていないと,成績の判読に問題が起こるかもしれない.
 保存中における赤血球膜浸透圧抵抗変化及び赤血球中のATP及び2,3—DPG量変化については笹川ら1)が報告しているが,赤血球の抗原性の変動についての具体的な資料は現在のところ見当たらない.そこで保存中における赤血球の抗原性の変動をみるために,冷蔵保存と凍結保存を行った場合における赤血球の抗D抗体に対する反応性を観察するとともに,赤血球数の減少の状態も併せて観察した.その結果興味ある知見が得られたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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