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文献概要
多変量解析の応用・1【新連載】
多変量解析入門
著者: 古川俊之1 田中博1
所属機関: 1東京大学・医用電子研究施設
ページ範囲:P.79 - P.89
文献購入ページに移動 臨床検査の目的は,精密な観測によって個体の状態を正しく認識しようとする点にある.ところが精密な観測は正確な記述,認識,及び判断の必要条件であるが,十分条件ではない.ある物質の濃度を有効数字6けたで測定しえたとしても,日内変動や群間変動が2けたある場合には,判断の根拠が確実になるとは言えない.一方,臨床検査の発展に伴って同一被検者の多角的なデータが得られるようになって,いわゆる総合判断の手法を用いることへの素地が作られた.
このような背景から臨床検査を担当する部門で,数理科学の応用への期待を反映するかのように,代表的な手法である多変量解析を用いた研究が広まりつつある.本講座はこのようなニーズに応えて,多変量解析法の概要を実際に経験した例に即して解説することを目的として企画した.予定の内容は第1回から順次以下のとおりである.
このような背景から臨床検査を担当する部門で,数理科学の応用への期待を反映するかのように,代表的な手法である多変量解析を用いた研究が広まりつつある.本講座はこのようなニーズに応えて,多変量解析法の概要を実際に経験した例に即して解説することを目的として企画した.予定の内容は第1回から順次以下のとおりである.
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