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HBs抗体検出用PHA法試薬(エーザイ)の使用経験
著者: 舘田朗1 桜井富久子1 菊地金男1 安藤弘一2
所属機関: 1国立仙台病院外科 2国立仙台病院研究検査科
ページ範囲:P.99 - P.103
文献購入ページに移動Hepatitis B surface antigen (HBs抗原)の発見1)以来,HBs抗原及びこれに対するAntibody to hepatitis B surface antigen (HBs抗体)の測定意義が明らかされ,現在では一般血清検査としてルーチンに測定されている.これらHBs抗原とHBs抗体の検出には種々の方法が開発・実用化されているが,高感度,特異性,定量性,簡便性などの点で,現在HBs抗原では逆受身赤血球凝集反応(Reversed Passive Hemagglutination;RPHA)2),HBs抗体では受身赤血球凝集反応(Passive Hemagglutination;PHA)3)が広く用いられている.しかし両赤血球凝集反応についてなお少なからず問題点がみられ,特に一般検査室においてルーチンに検査する場合,往々にして判定上困惑する問題に遭遇することがある.
最近,Hepatitis B Virus (HBV)感染に対する予防及び治療におけるHBs抗体の役割が注目され,抗B型肝炎ヒト免疫グロブリン(Hepatitis B Immuno Globulin;HBIG)4)やワクチン5)が開発されるに至った.その実用化に際しては,HBs抗体によるモニタリングは必要欠くべからざるものである.
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