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今月の主題 生理検査 技術解説
体表面心臓電位図の臨床的意義
著者: 山田和生1 林博史2
所属機関: 1名古屋大学・環境医学研究所 2名古屋大学病院臨床検査部
ページ範囲:P.1115 - P.1125
文献購入ページに移動しかしこれらの誘導法にも問題があることが指摘されている.すなわち単極誘導心電図は心臓局所の変化の診断に有用であるが,誘導点の数が限られており,特に右胸部及び背部には誘導点がなく,心臓の電気現象を十分に表現できるかどうかが問題である.また,ベクトル心電図法は心臓の電気現象を単一の心起電力ベクトルにより等価表現するために考え出された誘導法であるので,心筋局所の変化の表現には不都合なことが少なくない.したがって新しい優れた心電図誘導法が開発され,ある特定の心疾患に対して感度が良く,また特異性の高い診断が可能となることが強く望まれる.
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