文献詳細
文献概要
検査室の用語事典
筋電図検査
著者: 渡辺誠介1
所属機関: 1千葉大学脳機能研究施設・神経内科
ページ範囲:P.1215 - P.1215
文献購入ページに移動86) residual latency;残余潜時
運動神経伝導速度はその神経を2点で刺激し筋活動電位発生までの潜時を測定して,2点間の距離を潜時の差で除して求める.こうして求めた伝導速度から末梢側刺激点から筋までの距離を伝導するのに要する時間を計算すると,実際に末梢側を刺激したときの潜時より短い.この差を残余潜時と言い,神経筋接合部の伝達時間が加わるのみでなく,末梢のほうが伝導速度が遅いためと考えられており,末梢神経障害ではこの傾向が更に著明になる.
運動神経伝導速度はその神経を2点で刺激し筋活動電位発生までの潜時を測定して,2点間の距離を潜時の差で除して求める.こうして求めた伝導速度から末梢側刺激点から筋までの距離を伝導するのに要する時間を計算すると,実際に末梢側を刺激したときの潜時より短い.この差を残余潜時と言い,神経筋接合部の伝達時間が加わるのみでなく,末梢のほうが伝導速度が遅いためと考えられており,末梢神経障害ではこの傾向が更に著明になる.
掲載誌情報