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今月の主題 薬剤の検査 カラーグラフ
薬尿
著者: 林康之1
所属機関: 1順天堂大学・臨床病理
ページ範囲:P.1472 - P.1474
文献購入ページに移動 尿中に排出される投与薬剤のうち,尿の色調を変化させるものは比色検査を妨害し,試薬と反応するものも偽陽性や偽陰性を来す原因となる,投与された薬剤は体液全体に希釈された後尿または胆汁その他から排出されるが,腎を排出系路とするものは血中濃度の100倍以上もに濃縮されたことになるので,検査時の妨害は目立ってくる.検査を行う立場からできるだけ妨害を回避できる検査法を考え,結果を解釈する医師の立場からは投与薬剤と検査結果への影響を知り判断を誤まらないことが要求される.日常尿検査における注意を促したい.
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