文献詳細
文献概要
負荷機能検査・12
D-キシロース吸収試験
著者: 吉田豊1 馬場滝夫1
所属機関: 1弘前大学・第1内科
ページ範囲:P.1661 - P.1666
文献購入ページに移動 D-キシロース吸収試験は糖質の吸収試験として簡便でかつ信頼性が高く,広く臨床的に用いられている.
消化吸収試験には,経口投与された検査物質の血中ないしは尿中への出現量から消化吸収能を知る方法と,吸収されずに糞便中に排泄される量からこれを測定する方法とがある.このうち,経口投与量と糞便排泄量とから吸収率を算出する出納試験(balance study)は,最も生理的に消化吸収能を測定する方法として古くから行われており,現在でも脂肪,蛋白の基本的な消化吸収試験として重要な位置を占めている.しかし糖質は腸内細菌によって容易に代謝分解されるため,その糞便排泄量を測定することは無意味であり,出納試験は施行できない.このため血中ないしは尿中への出現量から消化吸収能を知る方法がもっぱら用いられている.
消化吸収試験には,経口投与された検査物質の血中ないしは尿中への出現量から消化吸収能を知る方法と,吸収されずに糞便中に排泄される量からこれを測定する方法とがある.このうち,経口投与量と糞便排泄量とから吸収率を算出する出納試験(balance study)は,最も生理的に消化吸収能を測定する方法として古くから行われており,現在でも脂肪,蛋白の基本的な消化吸収試験として重要な位置を占めている.しかし糖質は腸内細菌によって容易に代謝分解されるため,その糞便排泄量を測定することは無意味であり,出納試験は施行できない.このため血中ないしは尿中への出現量から消化吸収能を知る方法がもっぱら用いられている.
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