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研究
自動白血球分類装置Diff−3システムによる網状赤血球の算定
著者: 木村潔1 姫井紀美子1 中尾初江1 中村恵子1 中谷信子1 長瀬由紀子1 頓宮弘志1 野勢康子1
所属機関: 1倉敷中央病院中央検査部
ページ範囲:P.1679 - P.1682
文献購入ページに移動血液形態学検査のための自動白血球分類装置としては,Diff-3システム(Coulter),ヘマトラック(Geome-tric Data),ADC−500(Abbott),ミクロックス(立石ライフサイエンス研究所),LARC (Corning),ヘマログD (Technicon)などがある.これらの装置とにおける白血球分類の基本原理は,映像分析法と細胞化学分析法の二つに大別することができる,このうち映像分析法は白血球のみならず,赤血球や血小板に関する情報も得られる利点がある.Diff-3システムは映像分析法によるものであるが,最近プログラムの改良によって網状赤血球の算定が可能となった.
我々は今回,Diff-3システムを用いて網状赤血球の測定を行い,同時にPappenhcim法やCapirot法変法も実施して,それらとの比較検討を行った.そしてDiff-3システムによる網状赤血球の算定(以下Diff-3法)が臨床検査として十分有用なことを確認したので,ここにその成績を報告する.
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