文献詳細
文献概要
研究
ヒトα1-ミクログロブリンに関する研究・Ⅵ—ラテックス凝集反応による測定法
著者: 高木皇輝1 榎本博光1 伊藤喜久1 河合忠1
所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室
ページ範囲:P.1683 - P.1685
文献購入ページに移動新しい血漿蛋白成分の一つであるヒトα1-ミクログロブリン1〜4)(以下α1-mと略)は諸体液中にかなりの濃度で検出され5,6),特に血清及び尿中α1-m測定は腎機能障害程度6,7),更には肝実質障害程度判定の指標とななりうることが強く示唆されており,臨床的分野への応用が期待される8).
現在,我々はα1-m定量法として一元放射状免疫拡散(SRID)法,放射免疫測定(RIA)法及び酵素免疫測定(EIA)法を確立している6,9).今回α1-m測定法として,その特異性,簡便性及び迅速性に優れているラテックス凝集反応(Latex Fixation Test;LFT)を確立したので,その方法について報告するとともに,更にSRID法による測定値との相関についても検討を加えたので報告する.
掲載誌情報