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学会印象記
電気泳動学会30周年記念総会—進むAFPの研究と応用
著者: 新津洋司郎1
所属機関: 1札幌医大・癌研内科
ページ範囲:P.179 - P.179
文献購入ページに移動 第30回電気泳動学会が10月18〜20日の3日間札幌のグランドホテルで開催されたが,この30周年という記念すべき総会が本学会会長である平井 秀松教授(北大生化学)によって主催されたことは,真に意義深いものであった.折しも北海道は晩秋の色濃く,街路樹の枯葉が歩道に舞う,学会シーズンには最適の時節であった.本総会では児玉賞受賞講演2題,30周年記念式典,同記念講演,シンポジウムのほか一般演題86を数える盛会で,新しい試みとしてポスターセッションがもたれた.加えて記念講演ならびにシンポジウムの演者としてH.G.Schwick,W.H.Fishmann,E.Rouslahtiの各博士が諸外国から参加され本総会を盛り上げた.
第1日目午前中の演題では右田教授(金沢大がん研)らのラテックス近赤外比濁法による免疫グロブリンの微量定量法が注目された.最近広く行われつつあるリンパ球培養上清中の免疫グロブリン定量に,極めて有用な方法として今後クローズアップされよう.その他Hb及びその結合蛋白に関する演題やリポ蛋白の演題が続き,活発な討論が交された.午前中同時に併行して行われたポスターセッションでは,アミラーゼアイソザイムの発表や等電点電気泳動の支持体に改良を加えた演題が多かった.
第1日目午前中の演題では右田教授(金沢大がん研)らのラテックス近赤外比濁法による免疫グロブリンの微量定量法が注目された.最近広く行われつつあるリンパ球培養上清中の免疫グロブリン定量に,極めて有用な方法として今後クローズアップされよう.その他Hb及びその結合蛋白に関する演題やリポ蛋白の演題が続き,活発な討論が交された.午前中同時に併行して行われたポスターセッションでは,アミラーゼアイソザイムの発表や等電点電気泳動の支持体に改良を加えた演題が多かった.
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