文献詳細
文献概要
Ex Laboratorio Clinico・38
血中胆汁酸の簡易微量定量法
著者: 眞重文子1
所属機関: 1東京大学病院中央検査部
ページ範囲:P.191 - P.196
文献購入ページに移動はじめに
ここ数年間の胆汁酸測定法の進歩は著しい.1973年,大菅俊明先生(現在筑波大学臨床医学系内科教授)のご指導のもとに胆汁酸の勉強を始めたころは,抽出操作を必要とする酵素法が論文に出始めたころで,まだガスクロマトグラフィーによる測定が主たる方法であった.それから6年間,胆汁酸測定は急速な発展を遂げ,現在では血清胆汁酸が分光光度計さえあれば測定でき,各胆汁酸もラジオイムノアッセイや高速液体クロマトグラフィーにより微量で精度良く測定できるようになり,胆汁酸測定は肝機能検査として,あるいは黄疸や胆石症の成立機序の解明など,実地上の医療に役立つようになった.またガスクロマト・マススペクトロメトリーにより新たな胆汁酸が見いだされ,病態生理学的方面からの胆汁酸の意義が追求されている.
ここ数年間の胆汁酸測定法の進歩は著しい.1973年,大菅俊明先生(現在筑波大学臨床医学系内科教授)のご指導のもとに胆汁酸の勉強を始めたころは,抽出操作を必要とする酵素法が論文に出始めたころで,まだガスクロマトグラフィーによる測定が主たる方法であった.それから6年間,胆汁酸測定は急速な発展を遂げ,現在では血清胆汁酸が分光光度計さえあれば測定でき,各胆汁酸もラジオイムノアッセイや高速液体クロマトグラフィーにより微量で精度良く測定できるようになり,胆汁酸測定は肝機能検査として,あるいは黄疸や胆石症の成立機序の解明など,実地上の医療に役立つようになった.またガスクロマト・マススペクトロメトリーにより新たな胆汁酸が見いだされ,病態生理学的方面からの胆汁酸の意義が追求されている.
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