文献詳細
研究
文献概要
はじめに
後腸由来の下部大腸(横行結腸の遠位1/3,下行結腸,直腸)の粘膜を構成する上皮細胞は大別して,少なくとも5種の細胞より成る.すなわち小空胞細胞(vacuolated cells),粘液細胞(mucous cells),吸収細胞(columnar cells),小穴細胞(caveolated cells),腸内分泌細胞(en-tero-endocrine cells)である.腸内分泌細胞は銀還元性(argentaffin)の好クロム親性細胞(enterochromaffin cells)と好銀性(argyrophil)のポリペプチドホルモンを産生する細胞に分けられる.このポリペプチドはVIP(vasoactive intestinal polypeptide),enteroglucagon,somatostatinなどが考えられている.
ここでは,マウスの下行結腸の通常の電顕で用いられているグルタル固定,オスミウム後固定によるエポン包埋の1μmの切片に,我々が考案した銀・鉄ヘマトキシリン染色を応用した結果を報告する.
後腸由来の下部大腸(横行結腸の遠位1/3,下行結腸,直腸)の粘膜を構成する上皮細胞は大別して,少なくとも5種の細胞より成る.すなわち小空胞細胞(vacuolated cells),粘液細胞(mucous cells),吸収細胞(columnar cells),小穴細胞(caveolated cells),腸内分泌細胞(en-tero-endocrine cells)である.腸内分泌細胞は銀還元性(argentaffin)の好クロム親性細胞(enterochromaffin cells)と好銀性(argyrophil)のポリペプチドホルモンを産生する細胞に分けられる.このポリペプチドはVIP(vasoactive intestinal polypeptide),enteroglucagon,somatostatinなどが考えられている.
ここでは,マウスの下行結腸の通常の電顕で用いられているグルタル固定,オスミウム後固定によるエポン包埋の1μmの切片に,我々が考案した銀・鉄ヘマトキシリン染色を応用した結果を報告する.
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