icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻2号

1980年02月発行

文献概要

研究

銀・鉄ヘマトキシリン染色によるエポン包埋の下部大腸の各種細胞の同定

著者: 坪内進1

所属機関: 1愛知県がんセンター研究所放射線部

ページ範囲:P.211 - P.213

文献購入ページに移動
はじめに
 後腸由来の下部大腸(横行結腸の遠位1/3,下行結腸,直腸)の粘膜を構成する上皮細胞は大別して,少なくとも5種の細胞より成る.すなわち小空胞細胞(vacuolated cells),粘液細胞(mucous cells),吸収細胞(columnar cells),小穴細胞(caveolated cells),腸内分泌細胞(en-tero-endocrine cells)である.腸内分泌細胞は銀還元性(argentaffin)の好クロム親性細胞(enterochromaffin cells)と好銀性(argyrophil)のポリペプチドホルモンを産生する細胞に分けられる.このポリペプチドはVIP(vasoactive intestinal polypeptide),enteroglucagon,somatostatinなどが考えられている.
 ここでは,マウスの下行結腸の通常の電顕で用いられているグルタル固定,オスミウム後固定によるエポン包埋の1μmの切片に,我々が考案した銀・鉄ヘマトキシリン染色を応用した結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?