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今月の主題 肝疾患 技術解説
肝血管,リンパ管構築の検査—特にゼラチン注入法について
著者: 佐々木憲一1 北爪伸二1 奥平雅彦1
所属機関: 1北里大学・病理
ページ範囲:P.271 - P.279
文献購入ページに移動 肝は実質細胞(肝細胞),血管,胆管,リンパ管及び結合織から成っている.肝細胞は極めて多種にわたる機能を営んでおり,その変化は肝機能上極めて重要であることはもちろんである,一方肝の脈管系は,それ自体あるいは肝細胞の変化に対応して変貌し,肝疾患の診断上のみならず,その成り立ち・進展を解明するうえで重要な領域である.
肝への流入血管には,栄養血管である肝動脈と機能血管である門脈があり,この血管の二重支配が肝疾患の進展に興味ある"からみあい"を持っている.多種の肝機能を果たすため,肝臓には毎分1,500mlの血流がこの2本の血管から流入し,肝静脈から流出している.
肝への流入血管には,栄養血管である肝動脈と機能血管である門脈があり,この血管の二重支配が肝疾患の進展に興味ある"からみあい"を持っている.多種の肝機能を果たすため,肝臓には毎分1,500mlの血流がこの2本の血管から流入し,肝静脈から流出している.
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