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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻4号

1980年04月発行

文献概要

今月の主題 生理検査 技術解説

ボディープレチスモグラフィー

著者: 鷲崎誠1 田村昌士2

所属機関: 1順天堂大学・呼吸器内科 2岩手医科大学・第3内科

ページ範囲:P.395 - P.402

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 ボディープレチスモグラフ(以下BP)は主として気道抵抗及び肺気量(胸郭内ガス量)を測定するための装置である.BPは歴史的には古くから用いられている装置で,初め物理的に肺気量を測定するために1925年Bassによって製作されたが,機械的制約のため種々の難点を残したまま利用されるに至らなかった.1956年DuBoisら1)は初めて実用的なBPを製作し,肺気量のみならず気道抵抗を測定し,その後種々改良が加えられ今日に至っている.本邦ではBPの不安定性,操作の繁雑さ及び高価格などの難点があるため,最近まで一般の医療施設で利用されることはほとんどなかった.
 しかし最近ようやく研究室レベルを脱して,中央検査室での日常検査に応用する施設がみられるようになり,またそのニードに応じるかのように,ミニコンピューターを搭載した取り扱いの簡便なBPが次々と開発,発売され,また輸入されるようになった.そこで本稿ではBPによる気道抵抗,胸郭内ガス量の測定について,その原理と測定方法を重点に解説することにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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