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臨床化学分析談話会より・79<近畿支部>
GOT測定の標準法試案の作成—昨年度の活動の3本柱から
著者: 小川善資
所属機関:
ページ範囲:P.416 - P.416
文献購入ページに移動 近畿支部の1979年の活動を振り返って報告すると,主に三つの作業に取り組んだ.第一は立科におけるワークショップのテーマであった"尿酸の酵素的定量法の問題点"のうちの"H2O2定量法の問題点"である.この問題に取り組むため当支部内に新しい小委員会を発足させ"尿酸委員会"とし,支部全委員の協力を得て推進した.第二は"GOT活性測定法に対する標準的測定法試案"の作成と,本試案の解説書の作成であり,酵素委員会にて作業に取り組んだ.第三は測定装置の問題点を取り上げ,分光光度計の点検法,検定法の確立と,現状の自動分析装置の把握と各社性能及び機能表示書の把握に関して,機器委員会が取り組んだ.
第一の"H2O2定量法の問題点"ではペルオキシダーゼを用いる発色法におけるビリルビン,アスコルビン酸の干渉機序の解明と,ホルマザン発色系における問題点の2点について検討が加えられた.ペルオキシダーゼ系の干渉機序の正確な解明にはそれなりの装置が必要で,検査に携わる我々の手では少し手の出せない一面もあったが,委員会メンバーの活発な意見と努力によって,数数の推理とそれを説明するための実験が行われ,ほぼ干渉機序は解明できた.しかしこれをより明確なものとするために,推理した干渉機序より回避法の確立を現在も継続して進行中である.
第一の"H2O2定量法の問題点"ではペルオキシダーゼを用いる発色法におけるビリルビン,アスコルビン酸の干渉機序の解明と,ホルマザン発色系における問題点の2点について検討が加えられた.ペルオキシダーゼ系の干渉機序の正確な解明にはそれなりの装置が必要で,検査に携わる我々の手では少し手の出せない一面もあったが,委員会メンバーの活発な意見と努力によって,数数の推理とそれを説明するための実験が行われ,ほぼ干渉機序は解明できた.しかしこれをより明確なものとするために,推理した干渉機序より回避法の確立を現在も継続して進行中である.
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