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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻5号

1980年05月発行

文献概要

今月の主題 感染症とバイオハザード 技術解説

Clostridium difficileの検査法

著者: 上野一恵1 小林とよ子1 渡辺邦友1

所属機関: 1岐阜大学・嫌気性菌実験施設

ページ範囲:P.520 - P.525

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 偽膜性腸炎は古くからみられており,消化管手術後に続発する発熱,腹痛,白血球増多,粘液,血液便を伴う激しい下痢で,重篤な場合には死に至る.偽膜性腸炎の原因については多くの報告がある.ところが近年,偽膜性腸炎は抗生剤投与と密接な関係を有し,その原因として腸内常在菌叢中の毒素産生性のClostridium difficileが注目されてきた,偽膜性腸炎患者の糞便中からC.difficile及び毒素が証明されることも明らかとなってきた.また外科領域では,術後下痢とか偽膜性腸炎の早期鑑別及び予防に,患者糞便中の毒素産生性のC.difficileの検索に関心が持たれている.
 しかしC.difficileは嫌気性菌の中でも培養の困難な菌種の一つである.本報ではC.difficileの分離同定法及び毒素証明法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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