文献詳細
文献概要
負荷機能検査・5
イヌリンクリアランス試験
著者: 岩渕勉1
所属機関: 1国立横須賀病院
ページ範囲:P.571 - P.575
文献購入ページに移動 クリアランスという言葉が腎機能検査上欠かせぬテストとして定着してから既に久しく,Van Slykeがクリアランス理論を打ち立てたのが1929年であるから,約50年前のことになり,大島研三教授が本邦に紹介導入されてから30有余年になる.
実際にクリアランス方式を最初に推測したのはThomas Addis1)(1917)であって,有名なAddiscount2)(1925)発表の8年前に当たる.しかしクリアランスという言葉を初めて使用したのは前記Van Slyke及びMöller, Mclntosh3)であったことは余りにも有名である.次いでDavisとShock4)が,イヌリンだけを用いたクリアランステクニックで平均の約5〜7%の偏差のあることを報告した.種々の状況において多くのクリアランスは時間によって結果に相違が起こり,測定誤差が生じることも分かってきた.
実際にクリアランス方式を最初に推測したのはThomas Addis1)(1917)であって,有名なAddiscount2)(1925)発表の8年前に当たる.しかしクリアランスという言葉を初めて使用したのは前記Van Slyke及びMöller, Mclntosh3)であったことは余りにも有名である.次いでDavisとShock4)が,イヌリンだけを用いたクリアランステクニックで平均の約5〜7%の偏差のあることを報告した.種々の状況において多くのクリアランスは時間によって結果に相違が起こり,測定誤差が生じることも分かってきた.
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