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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻6号

1980年06月発行

文献概要

今月の主題 赤血球の化学 技術解説

赤血球のサンプリング

著者: 佐々木匡秀1 土井和子2

所属機関: 1川崎医科大学・検査診断学 2川崎医療短期大学臨床検査科

ページ範囲:P.639 - P.648

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 現行の血清(漿)を中心とした臨床化学から脱却し,細胞成分分析化学のルーチン化を夢見て,赤血球内含有物質の簡易測定法を確立しようと,キャピラリーサンプリングシステムなるものを考案した1)
 本システムの基本構想は一定量の赤血球を容易かつ正確に採量しようと,管径を等大に作製した合成樹脂製キャピラリーに血液を詰め,これを高速遠心し赤血球を石垣状に詰め(packed cell),一定間隔の幅に固定した2枚のカミソリの刃で赤血球層を切断し,一定量の赤血球層を溶血させようとするものである.併せて,だれでも簡単に測定できることを念頭に操作の簡略化に務め,本術式に必要な種々の小道具類を考案した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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