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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻6号

1980年06月発行

文献概要

編集者への手紙

コントロール・サーベイの中性脂肪をきちんと測ると落第点がつく

著者: 影山信雄1

所属機関: 1社会保険中京病院検査部

ページ範囲:P.718 - P.718

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 日本医師会の精度管理調査で,昭和52,53年度と連続して中性脂肪の測定値に"D"という評価をいただきました.使用している測定法は,"酵素による比色法"に属するLPL-DNPH法です.昭和53年度の調査結果では,1,072施設が酵素比色法で測定した試料1の平均値は88.9mg/dlですが,私どもの測定値は約1/2の47mg/dtでした.
 2年連続の汚名返上のために,誤差原因の追求を行うべく酵素比色法の測定原理から考えてみました.原理的には大きく三つに分けられますが,いずれもLPLにより中性脂肪が加水分解を受けて生ずるグリセロールを測定することに変わりはありません.ところが市販キットで血清中に既存する遊離グリセロールを,検体盲検をとることによって消去できるものはLPL-DNPH法のみです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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